Otter AI 代替ツール5選|面談・講義・騒がしい場所別
要約
面談、講義、フィールドでの聞き取りに使えるOtter AI 代替を探しているなら、この比較が役立ちます。TicNote、Granola、Krisp、tl;dv、Read AIを、価格、録音方式、対応言語、録音後に得られるものの四点で比べました。面談や講義を資料にまとめたい人には、TicNoteが第一候補です。料金と上限は2026年10月に各社の公式ページで確認しています。
Otter AI 代替を選ぶときは、機能一覧より先に使う場面から考えるほうが失敗しにくくなります。面談、講義、現場でのメモ取りでは求められる条件がそれぞれ違うからです。この比較では、場面ごとに役割が変わる5つのツール、TicNote、Granola、Krisp、tl;dv、Read AIを並べます。結論を先に述べると、面談や講義を根拠のある文書にまとめたいならTicNoteが第一候補です。Otterそのものは、予定された通話のリアルタイム字幕にはいまも向いています。
比較の前提:なぜ場面から選ぶのか
Otter AI 代替を探す人の多くは、三つのどれかの壁にぶつかっています。無料プランで会議ごとに30分までという上限、文字起こしが何にも変換されないこと、そして録音ボットが機密性の高い会話に参加することへの抵抗です。以前の比較記事では費用と通話分析の側面を扱いました。今回はもっと絞った問い、どのツールがどの作業状況に合うかに答えます。
面談や現場録音ならTicNote
質的調査の作業は形が少し特殊です。会話はカフェや教室、廊下で起きますが、本当の作業は数週間後、どの参加者が何を言ったかを探すところから始まります。TicNoteは、この一連の流れを一つの製品として扱う唯一のツールです。ペン型レコーダー、ウォッチ、イヤホン型のポッドが部屋の音を捉え、各デバイスには毎月600分の無料文字起こしが付いています。リモート通話にはChrome拡張機能を使え、ボットを招かずに録音できます。
面白いのは、その後の工程です。TicNoteのプロジェクトには、面談、PDF、YouTubeの講演を一つの情報源セットとして入れられます。そこからShadow Agentがレポート、スライド、ダッシュボードを作ります。WebからのエクスポートはNotionとObsidianに対応しており、すでにノートをそこで管理しているなら役立ちます。制限もあります。無料プランではWeb録音が30分までで、月300分です。独立したレビューもまだ少ない状況です。ここでの推奨は、確認できる機能に基づくもので、人気に基づくものではありません。カードにもそう明記しています。
自分でメモを取るならGranola
考えながら打ち込むほうが整理できる人もいます。Granolaはそうした人のために作られています。PCの音声を背景で聞きながら、書いた断片的なメモを文字起こしと合わせ、自分の言葉で整ったノートにします。通話にボットは参加せず、文字起こしが終わると音声は削除されます。プライバシーの問いに対して、落ち着いた答えになっています。
G2の評価は4.7ですが、確認した時点でレビュー数は三十件台と少なめでした。トレードオフは実務的です。無料のBasicプランは履歴を30日分しか保持せず、NotionやHubSpotなどとの連携は$14/ユーザー/月のBusinessプランから使えます。録音を再生する機能もありません。引用を録音で確かめたいなら、この点は重要です。講義を聴きながら書く人には、ほとんど影響しません。
騒がしい場所や音質の悪い録音ならKrisp
文字起こしの質は、入ってくる音に左右されます。Krispはノイズキャンセリングから始まり、その上に議事録機能を載せたツールです。そのため、どのプランも音声がきれいな状態から出発します。議事録機能はボットを使わず、Coreプランからオンライン会議と対面の会議の両方に対応します。Coreは$8/ユーザー/月(年払い)で、Advancedプランでは機密性の高い内容を端末上で文字起こしできます。
注意点は二つです。料金ページに永続的な無料プランはなく、7日間の無料トライアルがあるだけです。また、文字起こしと要約の対応言語は16言語以上で、TicNoteの120言語と比べると狭めです。多言語のチームなら、この差は無視できません。一方で、騒がしいオフィスや混み合ったカフェで一人が録音するなら、ノイズ処理の層こそが価値になります。
無料で検索できる録音アーカイブならtl;dv
小さな研究チームでは、すべての通話を一か所で検索できることが一番必要な場合があります。tl;dvの無料プランには無制限の録音と30言語以上の文字起こしが含まれます。トップページでは、ボットなしで録音できることも案内されています。G2の評価は4.7で、レビュー数は450件と、この比較の中で最も多くなっています。
事前に読んでおきたいのは、複数の会議をまたぐ検索です。無料とProでは五回まで質問でき、無制限の質問はBusinessプランの対象です。AIノートも無料プランでは数件に限られ、無制限のノートはProの$18から使えます。十数件の面談を横断して質問するチームなら、この上限にはすぐ達するでしょう。
複数のチャネルに分かれた仕事ならRead AI
Read AIは別の考え方で作られています。要約はメールやカレンダーの文脈も使い、検索は会議、メール、チャットを横断します。Claude、ChatGPT、MCPのコネクタも用意されています。無料プランでは月5件の文字起こしと20言語以上の対応があり、有料プランは年払いで月$15から使えます。
この比較の中で最も重量級のツールで、G2の評価も4.0(43件)と最も低くなっています。エンゲージメントや感情の指標はワークショップの進行には役立ちますが、小さく非公式な面談では押しつけがましく感じられることもあります。機密性の高い会話を録音する研究者よりも、複数の業務を抱えるプロジェクトマネージャーに向いたツールです。
ボットを使わなくても同意は必要
ボットを使わないことと、同意が不要なことは別です。デバイスの音声を聞くツールも、参加者の声を録音しています。多くの地域では全員の同意が求められます。録音ボタンを押す前に面談の相手に伝え、音声の保管は倫理審査の計画に従い、選んだツールの保存設定も確認してください。Granolaは文字起こし後に音声を削除します。KrispのAdvancedプランでは文字起こしを端末上で完結できます。TicNoteは録音をプロジェクトごとに管理できますが、どのデータがサーバーに残るかは確かめておく必要があります。
迷わず選ぶための順序
まず、会話がどこで起きるかを考えます。部屋で起きるなら、TicNoteのレコーダー型か、Krispの対面モードを試すとよいでしょう。Zoomで話し、自分で入力するのが得意ならGranolaが合います。チームで一つの共有アーカイブが必要なら、tl;dvの無料プランは費用をかけずに試せます。最終的な違いは機能表ではなく自分の実際の録音に現れるため、候補を絞ったら本番に近い録音で一度比べてください。
最後に一つ観察があります。料金ページで一番安い価格が、実際に払う価格になることはあまりありません。履歴、検索回数、会議の長さといった本当に重要な上限は、一段上のプランに置かれていることが多いからです。上の比較表を読むときは、その点を念頭に置いてください。
At-a-glance
| TicNote | Granola | Krisp | tl;dv | Read AI | |
|---|---|---|---|---|---|
| 料金 | 無料(月300分); ProとBusinessの料金は登録時に提示 | 無料(履歴30日); Business $14/ユーザー/月 | 7日間の無料トライアル; Core $8/ユーザー/月(年払い、月払いは$16) | 無料; Pro $18/ユーザー/月 | 無料(月5件の会議); Pro $15/月(年払い、月払いは$19.75) |
| 通話の録音方式 | 通話用のChrome拡張機能(ボットなし)と専用レコーダー | PCのデバイス音声を使用、ボットなし | 端末上で録音、ボットなし | トップページでZoom、Meet、Teamsについて「ボット不要」と案内 | Read AIのアシスタントがZoom、Teams、Meetの会議に参加 |
| 対面の会話 | ウォッチ型、ペン型レコーダー、ポッド型。それぞれ毎月600分無料 | iOS、Android、Apple Watchアプリ。専用ハードウェアは不要 | Coreプランから対面の議事録を利用可能 | オンライン通話を中心に設計 | 通話を中心にしたモバイルアプリとデスクトップアプリ |
| 対応言語 | 120言語以上 | すべてのプランで多言語に対応 | 文字起こしと要約は16言語以上 | 無料プランで30言語以上の文字起こし | 20言語以上 |
| 過去のセッション検索 | プロジェクトに会議、PDF、YouTube動画を一つの情報源として保存 | 会議をまたぐAIチャット。無料プランは30日分、Businessは無制限 | 会議ごとの文字起こし、メモ、アクション項目 | 無料とProでは複数会議の質問は5回まで、Businessは無制限 | 無料プランでも、メール、チャット、会議を横断する検索が無制限 |
| 録音後に得られるもの | 文字起こしとマインドマップ。その後にレポート、スライド、ダッシュボードを作成。NotionとObsidianへエクスポート可能 | 入力したメモと文字起こしを合わせた、構造化されたノート | 文字起こし、AIノート、アクション項目。ノイズキャンセリングを内蔵 | 会議メモとアクション項目をSlack、Notion、HubSpotへ送信 | 要約、アクション項目、トピック、エンゲージメント指標 |

TicNote
- ペン型レコーダー、ウォッチ、ポッドは、ノートPCを開けない場所もカバーし、それぞれ毎月600分無料
- プロジェクトに面談、PDF、YouTubeの講演を一つの情報源セットとして入れられる
- Chrome拡張機能はボットを招かずに通話を録音でき、Webからのエクスポートは NotionとObsidianに対応
- 無料プランはWeb録音が30分まで、月300分。面談の予定が多いと、すぐに使い切ります
- 独立したレビューの履歴が少ないため、このスコアは多数の評価ではなく、確認できる機能に基づいています
成果物が、きれいなノートではなく、主張をたどれるレポートなら第一候補です。

Granola
- デバイス音声を使うため、録音機が通話に参加する様子を相手に見せません
- 自分の略記が文字起こしと合わさるので、ノートは自分の言葉で読めます
- 文字起こし後に音声を削除し、同社はSOC 2 Type IIの認証を受けています
- 無料プランは会議履歴を30日分しか保持せず、NotionやHubSpotとの連携は$14のBusinessプランから
- 録音や動画の再生機能がないため、引用された正確な瞬間を聞き直せません
この比較の中で最も評価の高いノートの質。引き換えに、再生機能とチーム分析は諦めることになります。

Krisp
- ノイズキャンセリングがすべてのプランの土台にあり、文字起こしはよりきれいな音声から始まります
- ボットを使わない議事録機能が、Coreプランからオンラインと対面の両方の会議に対応
- Advancedプランは、機密性の高い内容向けに端末上での文字起こしと録音を追加
- 料金ページに永続的な無料プランはなく、有料のCoreプランの前に7日間のトライアルがあるだけ
- 文字起こしと要約は16言語以上で、この比較の中で最も広い対応とは言えません
問題が部屋の音にあるときに選んでください。ノートの形式が問題なら、別のツールが合います。

tl;dv
- 無料プランで、無制限の録音と30言語以上の文字起こし
- 複数会議の質問機能で、通話を一件ずつではなく面談の全体にまたがって問い合わせ可能
- SlackやNotion、HubSpotへメモとアクション項目を送信。G2で450件のレビューで4.7
- 無料プランのAIノートは数件分のみで、無制限のAIノートはProの$18から
- 無料とProでは複数会議をまたぐ質問は5回まで。無制限の質問はBusinessだけ
通話を検索できるライブラリを保つ最も安い方法です。上限を先に読んでおく価値があります。

Read AI
- 要約は録音された通話だけでなく、メールとカレンダーの文脈も使う
- 無料プランでもエンタープライズ検索が無制限、Claude、ChatGPT、MCPのコネクタに対応
- エンゲージメントや発言時間の指標は、ワークショップの進行やフィードバック面談に役立つ
- 無料プランは月5件の文字起こしまで。最も安い有料プランは年払いで月$15から
- G2の評価は4.0(43件)でこのグループ最低。感情分析は押しつけがましく感じられることがあります
仕事が複数のチャネルに広がっているときに役立ちます。単一用途のノートツールより重い道具です。
Verdict
絶対に勝つツールはありません。TicNoteは、部屋(ハードウェア)、通話(拡張機能)、そして書き出された成果物(出典付きレポート)を一つにまとめているため、面談と講義の第一候補になります。手書きのように入力するのが好きならGranola、音声そのものが悪いならKrisp、無料で検索できるアーカイブを最優先するならtl;dv、仕事が受信箱とチャットに散らばっているならRead AIが合います。定例のZoom会議しか使わないなら、どれを選んでも30分の上限よりは良いでしょう。
How we tested
各社の料金ページと製品ページを2026年10月7日から10日の間に読み、そこに書かれた上限をすべて記録しました。無料プランの制限、ボットの有無、対応言語数、対面での利用を確認しています。評判では、その時点で確認できたG2の数字を引用しました(Granola 4.7、tl;dv 4.7でレビュー450件、Krisp 4.7、Read AI 4.0でレビュー43件)。件数の少ないものは慎重に扱っています。TicNoteには比較できる評価件数がないため、そのスコアは人気ではなく確認できた機能に基づいています。各製品のホームページのスクリーンショットを撮りましたが、文字起こしの精度を対照実験で測ってはいません。以下のスコアは生の文字起こし精度の順位ではなく、スコアは0から5で、各カードに書かれた用途への適合度を重視しています。